もう10年以上前になりますが、母が認知症で要介護4の認定を受けた後、しばらくして父が急逝しました。父を送った後、片付けなければならない問題がいくつかありました。
まずは重要書類の探索です。各種手続きのためにも必要な預金通帳、保険証券、家の権利証など。どの銀行に口座を持っているのか、どんな保険に入っていたのかなどは全く知りませんでしたし、保管場所も聞いていませんでした。母へ聞こうにも聞けるような状態ではありません。
それが一段落してからは、相続の手続きです。父の相続人は、母、姉、私の3人だったのですが、母はもうすでに判断能力がほぼない状態でしたので、成年後見制度を利用して手続きを進めることにしました。専門家の方にお願いして申請手続きをすればよかったのでしょうが、家庭裁判所の方に教えてもらいながらも自分で何とか手続きを終えることができました。しかし、これが本当に大変でした。
そして、荷物の整理をし、実家を売却。今、思い出しても忙しい日々でした。
そんな経験もあってか、「遺されるご家族のご負担を少しでも減らすため、元気なうちに整理できることは整理しておくこと」って、とても大切だと思うのです。
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